新体制のご挨拶

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  • 2024.08.06 お知らせ #事務局 #PICKUP

    新体制のご挨拶

新体制のご挨拶

皆さま

               新体制のごあいさつ

 

                        公益社団法人子ども情報研究センター

 

 子どもの人権・権利が保障される社会をめざしての皆さまの取り組みに敬意を表するとともに、平素よりの子ども情報研究センターの活動へのご理解・ご協力に感謝申し上げます。

 6月の総会審議を経て、子ども情報研究センターは2024年度より、代表理事を3名とする共同代表制への移行を決定し、九門りり子、田中文子、南田安紀子が就任いたしました。

 共同代表制とすることにはさまざまな意見が出され理事会で議論を重ねてきました。

当法人が求める子どもの人権・権利をめぐっては、国内的にも国際的にも極めて困難な状況があり、どのような方向に進めばよいのか深い混迷の中にあると感じています。最初は、このような難しい局面において、一人が代表権をもつことは荷が重すぎるから複数でという消極的賛成論や、意見が割れたときの決裁をどうするのか、外から見た場合わかりにくいなどの疑問視もありました。

けれども 、差別にあらがい、平和に、共に生きる社会をつくっていくには、一人ひとりを尊重しつつ、つながり、補い合い、対話をしていく=「共同性」をつくっていく以外に道はなく、その形のひとつとしての共同代表制への移行であると、いま、私たちは考えています。「共同性」をつくっていくことは簡単なことではありません。一人ひとりは、関心事も経験知も得意なこと・不得意なことも異なります。複数の視点で複眼的な視野に立つ可能性をもつ一方で、バラバラになってしまう危険性もはらんでいます。

 他者への信頼に基づき、相互に尊重し合い、対話する姿勢をもって合議を尽くすプロセスを大事にする努力を重ねたいと考えます。

 1977年、当法人が発足して最初に着手した活動は子育ての共同化でした。「主体」とは、「共同」とは、を問い、主体そのものが共同的で相互的ではないかと話し合ってきました。上から管理される連帯責任のような「連帯性」ではない、「共助」が大事だと国家からあてがわれる「共同性」ではない、人権思想を基盤とした「共同性」をつくっていきたいと考えています。

 どうぞ、この簡単ではない課題に共に臨んでくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

                      2024年8月6日

                             代表理事  九門りり子

                                   田中文子

                                   南田安紀子

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