『はらっぱ』2022年3月号 特集:「市民自治の力を引き継ぐ」

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  • 2022.03.22 はらっぱ #はらっぱ #PICKUP

    『はらっぱ』2022年3月号 特集:「市民自治の力を引き継ぐ」

『はらっぱ』2022年3月号ができました!

◆座談会 市民自治の継承
     /奥村仁美・窪田 勉・西尾慧吾・山田 潤
◆インタビュー 自分が精一杯生きること・叫ぶこと
     /語り手 永久睦子・聞き手 西尾慧吾
◆寄 稿 わたしと政治
     /湊 隆介・市田康美 
      久保有美・大椿ゆうこ


 

今回の特集で、私は「運動論の継承」というテーマにこだわった。
1960~ 70年代には学生運動・労働闘争・ベトナム反戦運動など、広汎な
市民運動があったはずだ。何故それが退潮し、多くの日本の市民が主
権者として運動に関わる意義と魅力を忘れたのか? 私たちは過去に
市民運動を担ってきた先輩方の思想・信念・熱意を、十分継承できてい
ないのではないか? 草の根の民主主義が痩せ細る一方、国民の命と
尊厳をないがしろにする政権が選ばれ続ける現状に直面した私は、今
こそ先輩方の教訓を記録・継承せねば、との切迫感に駆られた。
 世代間の連続性にもこだわった。「運動家は年寄り」とのイメージが
蔓延する一方、「Z世代の取り組み」が賞賛される風潮に、一石を投じた
かった。草の根の民主主義は、単一の世代が孤立して担うものではな
く、幅広い世代が連携し、そこで過去の運動の評価と運動論の深化が
行われるべきだ、との信念からだ。
 インタビューや座談会を終え、今回の企画そのものが、今後発展さ
れるべき運動の一形態なのではないか、との思いが強まった。今回引
き出せた「声」が、一部の読者間でしか共有されないのは余りに勿体な
い。過去の市民運動の記憶を記録・継承し、今後の運動を多様な世代
で設計する取り組みが全国で継続的に行われ、草の根の民主主義の蘇
生につながれば良い。
 ロシアのウクライナ侵攻で「第三次世界大戦」が現実的脅威となった
今、対米従属一辺倒の軍事化と憲法改悪策謀を強める現政権に抗うこ
とが急務だ。今回の企画が、一つの抵抗のモデルとなることを願う。
(西尾慧吾)



「子ども」から読む現代史(2p)

連載第4回 犠牲について/藤原辰史

保育の根っこ(34p)

連載第12回 「 はっぱであそぼう会」第2弾/チームはらっぱ

子どもの現場から(38p)

「子どもの居場所Yu-Ya」という居場所/老田 信

政策を読む(42p)

幼保小の架け橋プログラム/井上寿美

世界の子ども事情(46p)

連載第4回 タイの障害児とその権利/川村暁雄

教育は今(50p)

連載第4回 子ども参加で創る学校と社会そして地方自治/吉永省三

日常のメディアを読み解く(54p)

連載第11回 メディアが部落問題を語るとき/西村寿子

政治の原則は“こどもをまもる”(58p)

連載第7回「 子どもを守る」という原則の意味/安冨 歩


書評(64p)

情報BOX~子ども・若者をめぐる動き(66p)

編集室(68P)

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